日行連主催の事業承継シンポジウム

去る3月4日、東京にて日行連主催で事業承継シンポジウム「未来に会社をつなげるために」が開催された。日行連シンポジウムustreamで中継されたので大阪から参加した。この企画は事前に特設ホームページまで作成して準備され、講師も多彩な顔ぶれで資料も膨大と、気合の入ったもので、実際非常に充実したものであった。

事業承継といっても、税制や株式の相続方法など技術的な側面ではなく、そもそも承継すべき企業自体を魅力あるものにしなければならない、または埋もれている魅力を発掘してこそ、承継できるという内容。そこが不在であるがゆえに、後継者不足の問題も起こっている。
いわば、承継とは、創業と同じ側面があるということ。承継にあたって、その会社の価値を改めて判断し必要な再編(選択と集中)を行う。その時、事業のDNA、事業の知的資産の観点から会社を捉えることが重要との指摘があった。経営者個人の中にだけ体現されている会社の強みを見える化して引き継いでいくことが必要なのだ。
こうした事業承継計画の作成に行政書士が関わっていくことができる。もちろん行政書士のみの力ではできない、各士業専門家がチームとなって取り組んでいく仕事である。

最近だが「リーンスタートアップ」を読んだ。全く畑違いにも見えるが、リーンスタートアップの考え方は事業承継の際にも使えると感じた次第である。