れいわ新選組の山本太郎の2019年3月18日の国会予算委員会質疑(その当時はもちろんれいわ新選組はまだないが)で,安倍首相が「沖縄に寄り添う」と10回発言したことを捉えて,「寄り添う」の意味を解説するくだりがある。
寄り添うとは「ぴったりとそばに寄る」「自分の感情を相手の気持と同化させるようにするようなこと」ということだが,
現実には,安倍首相は発言とは裏腹に,なんら沖縄に寄り添っていないじゃないか,というわけである。
この「寄り添う」とは,われわれ司法書士のようないわゆる専門家と依頼者との関係においても重要である。
いま,われわれも依頼者に寄り添うということを大変重視している。
従来はともすれば,専門家というものは,上から目線で,任せておきなさいという姿勢であり,依頼者もまた,お任せしますという関係になっていた。「白い巨塔」の財前五郎のような姿勢である。
しかし,近年は,依頼者自身の中に問題解決能力があり,専門家はそれをサポートするものだという考え方が注目されている。
そのとき,重要なのが「寄り添う」ということなのである。
自分がどこまで依頼者のみなさんに寄り添えているのか,常に意識していきたいと考えております。