共用レンタルサーバーとVPS(仮想サーバー)とのちがい、さらにクラウド(AWS)について

公開日: : 最終更新日:2017年1月11日 wordpress, サイト制作

今では、WEBサイト運営に際して、多くのサーバー会社では、共用レンタルサーバーか、VPSのプランかを選択できるようになっている。

(10月23日 追記)レンタルサーバーはクラウドに比べて速度が遅いようなことを書きましたが、レンタルサーバーでもキャッシュ系のプラグインを効かせれば、劇的に速くなりました。これについてはたくさんの記事が出ていますので検索してみて下さい。

VPSのプランでも、安価なものも出てきている。両者は物理的には1台のサーバーを複数のユーザーが共有するという点では、同じである。
それで、この両者の決定的違いは、サーバー環境が出来合いのものか、サーバー環境自体を自在にカスタマイズできるか、にある。
この違いがどこから来るかだが、共用サーバーでは、文字通り1台のサーバーを「共有」している(したがってIPアドレス自体は1個である)のに対して、VPSでは、物理的には1台のサーバーであるが、その中に仮想的に複数個のサーバー(IPアドレスもそれぞれに割り当てられる)を作り出すことにある。
VPSではユーザーとしては、1台の専用サーバーを与えられているのと同様の環境となる。

VPSは自由度が高く専用サーバー感覚だが、上級者向け

その結果として、共用サーバーでは、他のユーザーの影響をもろに受けるのに対して、VPSでは他のユーザーの影響は、基本的には遮断されている格好になる。ただし、共用サーバーでは、ユーザーがいじれないだけにサーバー会社の管理がしっかりしていれば、セキュリティ面ではある程度安心できるのに対して、VPSではサーバーレベルの設定をユーザー自身が行う必要があるため、その設定がまずいとユーザー自身が被害を被るおそれがある。

また、VPSは、多くの場合OSこそインストールされているものの、必要なサーバーアプリケーション自体は自分でインストールしていく必要がある。
Wordpressでサイトを運用したいという時、VPSでは自分でWordpressの動くサーバー環境を構築した後、Wordpressをインストールするという順序になる(もっともVPSでもWordpressまでインストール済みといったプランもあるようだ)。
共用サーバーより、手間もスキルも必要というわけだ。



AWS(アマゾンウェブサービス)でWordpressを運用することを考えてみる

というわけで、VPSは上級者向けとされているわけだが、VPSと似たものに、AWS(アマゾンウェブサービス)EC2に代表されるクラウドサービスというのがある。これも形としては仮想サーバーの一種であり、多くの部分でVPSと共通する。これはVPSよりさらに上級者向けで、そもそも大規模サイト向けと思われているフシがあるが、意外とそうではない面もあるのだ。
アマゾン自身が、専用の宣伝ページを作っているくらいでWordpressの運用に使えるのだ。http://www.awsmicrosite.jp/ec2-wp/
しかも、やりようによってはWordpressのインストールが共用サーバーより簡単になる。しかも性能は圧倒的である。
AWSの場合、AMIといって、サーバーOSだけではなくWordpressなどのようなアプリケーションまでふくめて構築された環境のイメージが豊富に提供されていて、これを利用することで、サーバー環境を構築する手間なく、一挙にWordpressの運用環境を手に入れることができる。例えばデジタルキューブという会社から「網元」というイメージが有償で提供されていて、これを利用することであっという間にWordpress環境を手に入れることができる。
http://ja.megumi-cloud.com/
さらに、プライム・ストラテジー株式会社からは、KUSANAGIというものがリリースされており、こちらはAWSのみならず、主だったクラウド、VPSで使え、しかも無償という太っ腹である。
KUSANAGI

もちろん、問題点がないわけではない。
上記のようにAWSでも簡単にWordpressを使ったサイト運用を始められるのだが、Wordpressでの記事更新などWordpressの管理画面を操作できるくらいのレベルの人であれば、サーバー部分について深くタッチするのは難しいことだ。
GUIで操作できるコンソールが提供されているが、現在のところ英語のみであり、日本語であったとしてもある程度の知識は必要となろう。
また、料金が定額ではなく、従量課金で、わかりにくいというのもある。このような状態では、Wordpressでの運用は簡単に出来ても、いわばサーバー管理者が不在の状態で運用を続けるような格好になる。
こうした点を解決できるならば、AWSで個人がWordpressサイトを運用するというのもひとつの選択肢になるだろう。この点、網元の提供会社では、定額のホスティングサービスが提供されていて、月額3000円からとなっている。こうしたプランを利用するのもひとつの方法だろう。

アクセスの少ないサイトならAWSは無用なのか?

AWSなんて、アクセスの多いサイト向けでしょ、と思う人も多いだろう。それは間違ってはいないが、たとえアクセスの少ないサイトであっても、サイトの表示自体が遅ければ、ユーザーを逃す要因になるとよく言われている。共用サーバーであれば、サーバー全体の負荷の影響で、自サイトは負荷がかかっていなくとも、表示が遅くなる可能性がある。
この点について、デモサイトで簡単に検証してみた。
デモサイトはこちら→現在は運用しておりません。当サイト自身が,現在,AWSに移行しております。

coreserverで運用するサイトと、AWSで運用するサイトを比較したが、サイトの内容はともにWordpressで同じテーマを用いたものだが、全く同じではないので、あくまで目安である。
まずPingdom Website Speed Testで測定。
AWSは

Page size 447.1kB Load time 2.19s Requests 26 Perf. grade 97/100
your website is faster than 67% of all tested websites

coreserverは

Page size 817.3kB Load time 8.24s Requests 23 Perf. grade 82/100
Your website is slower than 84% of all tested websites

という対照的な結果となった。ページサイズ自体がAWSで少ないのはキャッシュが効いているからだろうか。そうとすればAWS自体の速さではないので、その分割り引いて考える必要はある。(追記)W3 total cashe というプラグインを入れて設定を行った結果、当サイトのスコアが劇的に向上しました。googleで88点、pingdomでfaster than 79%とAWSより好成績に。しかし、ユーザーエージェントが消えてしまうらしく、stingerのようにユーザーエージェントで判別してモバイル用のCSSを適用している場合は、除外しないといけない。そうなるとキャッシュの恩恵にあずかれない。この点は要検討だ。いずれにせよ、今更ながらに、キャッシュ系プラグインの実力を実感した次第。ただセキュリティ面は気をつけたい。

次にgoogleのPageSpeed Insightsで計測。

AWSは、モバイルで75点、PCで86点となった。

coreserverは、モバイルで55点、PCで64点とこちらも大きな差がでた。

以上、サイトの表示速度を向上させるという点では、Wordpressサイトの場合、アクセスの少ないサイトであってもAWSを使う意味はあるといえる。

お断り:本記事については、自分用のまとめとして書いている側面が強いので今後、随時、編集、加筆が行われます。

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2013/10/01 | wordpress, サイト制作

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