遺産分割で裁判になったのは何件ありますか?
正確には裁判所に持ち込まれた調停、審判事件に関してです。
平成23年の司法統計より。
遺産分割事件のうち、認容・調停の成立件数
7921件
数自体は多くはないです。裁判所に持ち込まれる以前のもめごとはどれくらいなのでしょうか?
ただ、平成23年の日本の死亡者数は
126万3000人 となっています。
単純に考えると年間126万くらいの相続が起こっていることになります。単独相続の場合も含まれているわけですが、そうだとしても約126万分の8000とは、約0.6%であり、裁判所に持ち込まれる数は意外に少ないですね。
かといって、これは揉めることが少ないことを意味しません。紛争の解決のために裁判所の利用が少ないというだけのことです。裁判所にいく以前の揉め事は相当数あると思われます。
相続放棄の申述受理は
16万6463件です。
相続放棄は相続人がするものなので、被相続人が一人でも相続放棄は何件にもなり得ます。
したがって、相続の発生件数の1割以上で相続放棄が行われていることにはなりませんが、結構な数ではあります。